トゲ |
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☆ 花のトゲ |
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王子さまは飛行士に出会い、バオバブの木を食べるヒツジを描いてもらってから五日目のことです。 王子さまは飛行士にききました。 「ひつじが小さい木をたべるんだったら、花もたべるんだろうね?」 飛行機の修理に忙しかった飛行士は 「いきあたりばったり、なんでもたべるよ」といいました。 王子さまは 「トゲはいったい、何の役にたつの?」とききました。 飛行士は 「なんの役にもたちゃあしないよ、花はいじわるしたいから、トゲなんかつけてるんだ」といいました。 しばらくたって、王子さまは、 「うそだよ、そんなこと! 花はよわいんだ。むじゃきなんだ。できるだけしんぱいのないように、苦労してとげをつくって、トゲをじぶんのおそろしい武器と思ってるんだ」といいました。 |
| ◆バラのトゲ この「星の王子さま」の本にはバラのトゲの理由が書いてあります。 バラは何百年前から花をまもるためトゲを苦労してつくってきたとあります。 美しい花をバラはトゲで守っているから、いっそう可憐に美しくみえるのでしょうね。 守るべきものがあり、守るという行為とは、当然戦うということでしょうね。 戦うということの究極は、自分の存在、いのちを賭けること、さしだすことです。 バラは自分と、自分を見て美しいと思ってくれる人のためにトゲで戦うんでしょうね。 自分のためにのみ戦うのは、ちょっとさみしいです。 守るべきもののために戦ってこそ、はじめて意味が生まれてきます。 そこに美しさがうまれてきます。 バラの自己実現は花を咲かせること。 そして、その花を見て喜ぶ人がいることにより、いっそうのしあわせを感じるのでしょう。 ![]() 我々も「何の花を咲かせようとしたか。」、 別の言葉で言えば、 「何を守ったか」により、その人の価値がはかられます。 本当に大切なものは、普段あたりまえと思っているもののなかにあります。 普段、あってあたりまえ、与えられてあたりまえのなかに、 あたりまえでないことを、あたりまえを守る戦いがあることを 気づかないといけませんね。 誰か有名な文学者がいってました。 「人は人になりつつある存在だ。」 「生きている人間は鑑賞に堪えない。」 たしかに、生きている間はいろんなことに迷い、あるいは間違いをして人間は生きています。 しかし、その人が鑑賞に堪えうるようになるためには、損得勘定の自分の人生に見切りをつけたところから始まります。 自分の人生は自由に選択し、自分独自のものであるとともに、各人が努力をし、またその結果が、家族、子孫、友だち、社会へと貢献出来るように願っています。 それは、過去・現在・未来に生きてきた、また生きるであろう人たちと、同じ人生のパターンではありますが、そこから学ぶものは、各人にとって、その人自身のものであります。 他の人の戦う姿はかたちを変えた自分である、と気づいたときにはじめて、他人へのいたわりと、これからもっと成長するために謙虚に生きようと気持ちになり、やっと自分も人間になってきたかという苦笑も出てきます。 そこにいたって、本当に守るべきものはなにかということがわかってくるのでしょうね。
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