点灯夫の星 |
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☆ 点灯夫の星
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五ばんめの星は点灯夫の星でした。 その星は小さく街灯と、点灯夫がいられるくらいの小さい星でした。 その小さな星は自転の速度がはやくなってきたので、1分ごとに消灯、点灯を繰り返さなければなりませんでした。 点灯夫は朝がきたら灯を消し、夕方になると火をつけるということを命令された自分の仕事と思い忠実にまもっていました。 王子さまがいままでに出会った星の人は、ばかばかしい人ばかりだったけど、この点灯夫の仕事には意味がある、夜空の星のひとつをキラキラさせて、夢をつくりだしている仕事だとおもいました。 |
◆意味のある仕事 学校を卒業して就職するときには、先輩のいうことをよく聞き、早く仕事をおぼえ、 みんなの役にたちたいと誰しもが思います。 ところが、何年、何十年か経っていそがしい、いそがしいの毎日を送っている自分に気がつき自分の仕事は本当に人の役に立っているのだろうか、たんなる組織の歯車の一つになってないだろうか、と疑問を抱くようになってきますよね 自分の仕事は世の中に役立っている、人に喜んでもらっていると思ってこそ、やりがいが出てきます。 自分一人のために、自分のためにだけ生きることは意味のないことです。 つまりません。 誰かに喜んでもらえてこそ、頑張る意欲が湧いてくるのです。 でも、点灯夫は誰がよろこんでくれるのかがわかりません。 ただ自分に命令されたことを、自分の他に誰もいない小さな星で、 一生懸命に実行してしているだけなのです。 しかし、点灯夫の仕事は灯をともすことであり、 その灯をみて幸せな気持ちになっているひとがいるのです。 点灯夫は、だれかを幸せにしているのです。幸せを生み出しているのです。 こんなにすてきな、素晴らしい仕事はちょっとみあたりませんね。 「ものそのもの」、「ことそのこと」をだいじにするひとにとっては とっても大切なことですよね。 岡潔さんという有名な数学者がこういっています。 野に咲くすみれをみて 「菫ほどの 小さな人に 生まれたし」 (夏目漱石) といっているが、自分(岡潔)はすみれの行っていることがわかった。 スミレは「ゆかしさ」という美しい花を咲かせている。 「ゆかしさ」という美しい「心」を、「言葉」を、「幸せ」をすみれの花は生み出したのだ。 それは大変素晴らしいことだ。 といって 「菫ほどの 大きな人に 生まれたし」 (岡潔) と詠みました。 前の句(漱石)があっての後の句(岡潔)です。 両方ともステキな句ですね。 山路来てなにやらゆかしすみれ草 (芭蕉)
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