王様

                  Le Petit Prince         小さな王子さま
 

☆ 王様の星

小さな花とのいさかいを機に、王子さまは渡り鳥とともに旅に出てみようとおもいました。

いろんな星に行き、いろんなことを学んでみたいと思い出発しました。

一番目の星は王様の星です。

王様のいる星は王様が一人と、年とったネズミが一匹いるだけですが、
王様は全世界、全宇宙を支配していました。
王様であるためには命令しなければなりませんでした。

それも全ての人がしたがうためには、むりのない命令でなければなりません。

そこで王様は、全ての人に無理のない、日没などの自然現象や、すでに決まったことがらなど、命令のいらないことを命令することが、支配するコツだと考えていました。



◆なぜ、なんのために

王様はすべて支配することが自分のしごととおもっているのでしょう。
そのためには、王様はすべての人を従わせなければならず、
全ての人にむりのない命令を王様はだしています。

全てに通じる道は道でないように、全ての人にむりのない命令は命令ではありません。
理由のない命令、命令のための命令になんの意味があるんでしょう。
命令される方はたいへんですよね。

命令されるほうは命令がないのが一番いいですね。

しかし、もし王様でなく、かみさまだったらどうでしょう。
われわれにどんな命令を、下すでしょう。

一個数百万円もする壺を買えと言うでしょうか。
買わないと地獄に堕ちると言うでしょうか。
輸血をしたからといって救われないなどと言うでしょうか。

そんな偽物の王様、神様、仏様なんかいりません。
自分の理性・良心に問うてみればわかるはずです。
これこそ神仏の贈り物です。

困難にあったら、逃げない、責任回避の言い訳をしない。
みんなの進むべき方向を示す。
明るい人。

これが、リーダーの条件と思います。




北条時宗



親にあったら親を殺し、仏にあったら仏を殺す。
(これは、偽物の親、偽物の仏のことです。)

(彼が切って捨てたのは、元の使いだけではありません。)



自分の真なる心に問うてみれば、何が偽物か、何が本物かは一目瞭然です。


「命は地球よりも重い」といって日航機乗っ取り犯人に身代金をつけて、国外へ逃亡させた総理大臣がいました。

自国の国民さえよければ良いんでしょうか。

テロを輸出される他の国はたまったものではありません。
国際的にも、当時は日本への非難が集中し、日本への信頼がなくなりました。
「超法規的措置」により国外へ逃亡した赤軍派のメンバーは、多くの人を殺しました。

その後日本へ帰ってきた犯人は、いまだに自分のやったことを、反省していません。
目的さえよければ何をやっても許される、と思っているのです。

あの悪名高きアル=カポネでさえ自分は悪人ではない、仕方なく人を殺してしまったと思っているのです。

毛沢東しかり、スターリンしかり、自国の民を何百万人、何千万人殺し、理想がよければ手段は何でもよいなどというのは、犯罪者の心理そのものです。

世界の歴史は、かなりの部分が「自由」をめぐっての戦いでした。
「自由」を目指した民主主義の歴史の中に、そのような圧力に屈せず、身命を賭した先人の血と涙を見落としてはなりません。

「自由」はある意味では人の「生命」より大切なものです。

「生命」がどうでもいいと言っているんではありません。
人間の尊厳は「自由」と「愛」であり、肉体「生命」を賭してでも守り抜くものといっているのです。

「人固有一死 或重於泰山 或輕於鴻毛」
(人もとより一死あり、あるいは泰山より重く、あるいは鴻毛より軽し…司馬遷)




シナ(昔の中国)のえらい皇帝のはなしです。

   日出でて耕し、
   日入りて憩う。
   井を鑿りて飲み、
   田を耕して食う。
   帝力何んぞ我にあらんや!
 
   

この民の生活の声を聞いた堯という皇帝は、自分の治世がうまくいっていることに大変満足したという話です。

ここで言ってるのは、自助努力の自由世界です。
自助努力を可能にする世界をシナの上代は目指していたんでしょうね。
リンカーンの「人民の、人民による、人民のための政治」も
おなじことを目指しているんでしょう。

政治の理想の姿は政治の力をかんじさせないことでしょう。

各人が自分の生き方を自由に選べる環境をつくること。
個人の生活に強制というかたちで入ってこないこと。
それが理想の政治でしょうね。

しかし、中国は有史以来、民主主義を行ったことがない。
「全国人民代表者大会」があるからそんなことはない、と反論するでしょうが、あれはまやかしです。

共産党という利益集団が選抜した人間による、自己満足のための組織であり、自由な討論による、意志決定機関ではありません。
また、中国人民解放軍も中国共産党中央軍事委員会の指揮下にある中国共産党の軍事部門であり、中華人民共和国の国軍ではありません。

当然、共産党を守るために自国民に銃口を向けることもあり得るであろうし、また銃口を向けた歴史があったのです。


でも、昔の「堯」や「舜」の時代は、今の日本に似ていると思いませんか。
総理大臣がころころ変わる。変わっても庶民はあまり生活に影響がない。
いのちの危険はあまり感じたことがない。

そうしてみると、ご近所の国よりも私たちは大変しあわせのような気がします。
近所のくにだけでなく、他の国々、また過去の時代をみても、
このような平和な国は無かったように思います。

現代の日本という国は奇跡のような国にみえますね。
もっと日本の地に生まれたことや、そういう環境をつくってくれた親、先人に感謝した方がよいと思います。

ただし、この国のひとは、平和ボケで、守るべきものはなにかを考えないところがいけません。

守るべきは外敵からだけではありません。



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